
目次
1. 結論|補聴器は「買う前に試すだけ」で大丈夫です
補聴器は、購入を決める前に「試すだけ」でも問題ありません。
「聞こえにくいとは感じているけれど、補聴器を買う決断まではできない」
そう感じている人はとても多く、それは決して珍しいことではありません。
補聴器販売店に行く、となると、必ず買わなければいけないのでは?と思ってしまいますが、そんなことは全くありません!
補聴器のお店は、今の聞こえの状態を知り、補聴器を体験し、何も買わずに帰ることができる場所です。
この記事では、
- なぜ補聴器は「試すだけ」でいいのか
- 補聴器販売店で実際に何をするのか
- 買わずに帰っても問題ない理由
を、初めての方にも分かりやすく解説します。
2. 難聴を自覚しているのに、なぜ行動できないのか
聞こえにくさを感じ始めた人の多くは、次のような不安を抱えているでしょう。
- 補聴器はまだ早い気がする
- 補聴器のことがわからない
- 高そうで失敗できない
- お店に行ったら買わされそう
これらは「聞こえ」や「補聴器」に対する不安というより、「補聴器を購入する行為への心理的ハードル」といえます。
「購入」というステップは、補聴器を検討するにあたって実はとても後ろの方にあるもの。
このことが気になって、その手前にある「補聴器というもののことを知る」「補聴器を試してみる」というステップを体験するのを躊躇してしまう、というのはとてももったいないものです。

3. 補聴器は特別なものではなく、生活を助ける道具
補聴器というと、
- 高齢者が使うもの
- 目立って恥ずかしいもの
- 重大な決断が必要な医療機器
というイメージを持たれがちです。
しかし現在の補聴器は、
- 小型で目立ちにくい
- 音を自動で調整してくれる・自分で調節もできる
- さまざまな器種があり、スタイリッシュでおしゃれ
というものです。

メガネやランニングシューズと同じように、あなたの生活をより便利にするアイテムであり、
スマートフォンやワイヤレスイヤフォンのように、日常生活に溶け込むデジタルデバイスでもあります。
つまり、あなたが普段から使っている様々なアイテムと同じような感覚で使えるものなのです。

4. 補聴器販売店で、本当に「試すだけ」はできる?
結論から言うと、できます。大丈夫です。
多くの補聴器販売店は、初めて行ったときには次のような流れで進みます。
1. 今の聞こえについてのヒアリング
- どんな場面で聞き取りにくいか
- いつ頃から気になっているか
- 日常生活についてヒアリング(趣味は?仕事は?家族は?…など)
2. 聞こえのチェック(測定)
- 現在の聞こえの状態を確認
3. 補聴器の試聴・体験
- 補聴器の種類を選ぶ
- 実際に補聴器を装用
- 音の聞こえ方を体験
ここまで行っても、購入を決める必要はありません。
「今日は試すだけで考えます」と伝えて帰る方も、決して珍しくないのです。
5. 実は、買わずに帰る人は少なくありません
補聴器販売店に行くと、
「必ず購入しなければならないのでは?」
「無理に売りつけられるのでは?」
と不安に思う方も多いでしょう。
しかし実際には、
- 情報収集だけで帰る
- 何店舗か比較する
- 家族と相談してから決める
という人が多くいます。
お店の人も、「今日は買わずに、一度ゆっくり検討してみてください」と言ってくれることが多いのです。
補聴器は高額になることもあるため、即決を前提としていない販売店がほとんどです。
そもそも、聴力測定の結果によっては、 「現時点では補聴器はまだ必要ありません」 と伝えられることも珍しくありません。
お店としても、無理に販売して、あとから返品や不満につながるよりも、本当に必要なタイミングで来てもらう方が望ましいからです。

6. 補聴器は、試してみて初めて分かることが多い
そもそも補聴器を検討する時は、たいてい
「本当に自分には補聴器が必要なのか?」
という段階ですよね。
だからこそ大切なのが、 お店で 聴力をチェックしてもらい、その結果に合わせて実際に補聴器をつけて音を聞いてみること です。
実際、日本の補聴器販売店の多くでは、初回来店時に次のような対応が行われています。
- 聴力測定(今の聞こえの状態を確認)
- 自分の聞こえ方に合わせた補聴器で、店内で試聴
そして、お店の中で補聴器を試してみて問題がないようなら2週間程度借りて普段の生活で使うこともできます。
貸し出しの期間、料金、身分証明書の有無など、条件はお店によって違います。
料金は無料の場合もありますし、有料の場合でも数千円程度。もしその後補聴器を購入すれば、その分を割り引いてくれるお店もあります。
この貸出期間は実際に日常生活の中で補聴器を使ってみて、
- 会話は楽になるか
- 違和感や不便さはないか
- 本当に必要だと感じるか
を確認することができます。

大切なのが、たとえ2週間借りたとしても、その後買わなくても良い、ということ。お店も購入を強要することはまずありません。
つまり、補聴器販売店での体験は、 「買うかどうかを決める場」ではなく、「必要かどうかを時間をかけて確認する場」です。
この確認をしておくだけでも、今後の判断がとても楽になります。
2週間レンタルすることについては、こちらの記事に詳しく説明しています。
補聴器は無料でお試しできる?購入前に体験できる仕組みとメリット
認定補聴器専門店とは?補聴器選びで知っておきたいメリットと活用法
7. それでも、今すぐ補聴器を買わなくていい
大切なのでもう一度お伝えします。
👉 補聴器は、その日に買わなくていいものです。
- 試すだけ
- 一度持ち帰って考える
- 家族と相談する
こうしたステップを踏んでから購入した方が、結果的にあなたの満足度が高くなりますし、お店としてもそれが普通のことなのです。
8. 補聴器販売店は「聞こえを確かめる場所」
補聴器販売店は、無理に決断する場所ではありません。
- 今の自分の聞こえ方の状態を知る
- 補聴器という選択肢を体験する
- 本当に必要かどうかを判断する
のために訪れるだけで、十分意味があります。

実際の補聴器販売店をレポートした記事もありますので、お店に行く前に読んでみることもお勧めします。
【シリーズ 補聴器のお店に行ってみた!】補聴器専門店ブルーム戸越銀座店
9. まずは「試すだけ」で大丈夫です
もし今、
「聞こえにくさが気になるけれど、購入までは考えられない」
と思っているなら、
補聴器を“試すだけ”の一歩を踏み出してみてください。
きこえナビでは、
- 無料相談ができる補聴器販売店
- 試聴・体験に対応しているお店
を地域ごとに探すことができます。
👉 まずは、お住まいの地域で「試すだけ」ができる補聴器販売店を確認してみてください。



