Q&A
Q
自分が難聴なのかどうか分からない
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A
自分が難聴なのかどうかは、自分自身では判断しづらいものです。分からなくて当然ですので、まずは安心してください。
こちらの項目に当てはまるものはありますか?もし1つでも当てはまるのなら、難聴である可能性があります。
- 会話をしている時に聞き返すことがよくある
- 後ろから呼びかけられると、気づかないことがある
- 聞き間違いが多い
- 見えない所からの車の接近にまったく気がつかないことがある
- 話し声が大きいと言われる
- 集会や会議など数人の会話でうまく聞きとれない
- 電子レンジの「チン」という音やドアのチャイムの音が聞こえにくい
- 相手の言ったことを推測で判断することがある
- 騒音の多い職場や大きくうるさい音のする場所で過ごすことが多い
- 家族にテレビやラジオの音量が大きいと言われることがよくある
また、健康診断の聴力検査の結果を参考にするのも良いでしょう。「所見あり」と出たら、すぐにでも耳鼻咽喉科でより詳しい検査を受けるべきです。
家族や友人に訪ねてみるのもひとつの方法です。自分の声の大きさをどう思うか、自分に話しかける時に声を大きくしているのか、などです。あなたを一番理解している家族や友人の率直な意見をぜひ取り入れてください。
難聴かどうかの最終的な判断は、耳鼻咽喉科の医師が行います。少しでも気になるのなら、すぐに耳鼻咽喉科で検査を受けることをお勧めします。
Q
聴力低下を予防する方法はありますか?
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A
難聴は様々な種類があり、種類によっては完全に予防することは難しいものです。
ですが、歳を重ねるにつれて耳が遠くなる「加齢性難聴」は、対策を取ることで進行を遅らせることは可能です。耳の中にある「有毛細胞」という音を聞くための細胞が傷つかないように守ることが大切です。
①大きな音を避ける
➁耳を休める
③生活習慣病に気を付ける
④食事に気を付ける
⑤適度な運動をする
⑥規則正しい生活とストレスに気を付ける
耳は体の一部ですから、「体のために良いこと」がひいては耳のために良いことにもなります。
健康的な生活を心がけるとともに、「大きな音を聞きすぎない」ようにしてください。
こちらの記事で詳しくご説明しています。
Q
耳鳴りと難聴は関係がありますか?
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A
耳鳴りは、難聴と関連する可能性があります。
耳鳴りには様々な原因がありますが、その一つが難聴です。特に加齢性難聴や騒音性難聴のある場合、聞こえない音を補おうとして脳が過剰に反応し、耳鳴りが生じることがあります。
耳鳴りの原因や、どのように対処するかは耳鼻咽喉科の医師が診断して判断します。耳鳴りがある場合は、まずは耳鼻咽喉科を受診して医師の診断を受けてください。
耳鳴りの対処のために補聴器を使用することもありますが、その場合もまずは医師の診断が必要です。補聴器を購入してから医師の判断を仰いでも、対処できない場合がありますので、ご注意ください。
Q
難聴の人とのコミュニケーションで注意すべきことは?
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A
聴力が落ちている人と話すときには、いくつかのコツがあります。
- できるだけ正面から、口元を見せて話す
難聴の人は、口の動きや表情を見て情報を補うので、口元や表情を見せながら話しましょう。簡単なジェスチャーを加えるのも良いでしょう。 - ゆっくり、はっきりとしゃべる
言葉が聞き取りやすいように、ゆっくりとしゃべりましょう。また、はっきりと発音するように心がけましょう。大きな声で話すよりも、ゆっくりはっきり話す方が聞き取りやすいこともあります。
ですが、不必要に言葉を区切りすぎると、かえって聞き取りづらくなるので気を付けましょう。 - 聞き間違いやすい言葉は言いかえる
例えば「しちじ」(7時)と言ったつもりが「いちじ」と聞き間違えてしまうことも。「ななじ」「じゅうくじ」と言い換えることで、間違える可能性を減らすことができます。
- できるだけ正面から、口元を見せて話す
Q
難聴の家族に補聴器すすめたいが嫌がります。良い方法はありますか?
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A
ほとんどの難聴は徐々に聴力が低下するため、本人は自覚がなかったり、まだ大丈夫、もう少し悪くなったら、などと考えてしまったりしまいがちです。
家族だとお互いに感情的になりがちなので、本人の気持ちに寄り添いつつできるだけ客観的に状況を判断できるように以下のような話をしてみてはいかがでしょう。
- 「聞こえのチェック」を一緒にやってみる
- 難聴を放置したときのリスクについて話し合う
- 補聴器で改善した人の成功例を見せる
本人が感情的にならず話を聞きそうな相手(信頼する友人・知人、医師、孫)などと話すのもよいかもしれません。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
家族が難聴かも?4つの兆候と今すぐ家族がしてあげるべきコト
Q
補聴器はどこで買えばいいのでしょうか?
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A
Q
補聴器にはどんな種類があるのでしょうか?
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A
補聴器の種類は大きく4種類に分類されます。
- 耳あな型補聴器: 耳の中に入れるタイプ。小型で目立たないものが多いが、取り扱いにくい場合も。
- 耳かけ型補聴器: 耳の後ろに置くタイプで、レシーバー(音を届ける部分)が本体の中にある。幅広い難聴度に対応可能だが、目立ちやすい。
- RIC型補聴器: 耳の後ろに置くタイプで、レシーバーが本体の外にある。コンパクトで、スタイリッシュなものもあるが、少し取り扱いにくい場合も。
- その他の補聴器: ポケット型、メガネ型(骨導式)など。一般的にはあまり利用されていなく、特定のニーズに対応。
どの種類を選ぶかについては、まずは補聴器販売店に相談してみてください。
補聴器を選ぶ時には、下記の条件を総合的に判断する必要があるからです。- 難聴の程度
- 耳の状態/病歴
- 生活スタイル/ニーズ
- 使用電源(電池か充電か)
- 予算 等
まずは、お近くの耳鼻科または補聴器販売店に行って、聴力測定を受けましょう。そして、プロと相談しながら、自分にぴったりな補聴器を選んでください。
Q
初めて補聴器を使うのですが、補聴器の使用に慣れるまでどのくらいかかりますか?
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A
補聴器の使用に慣れるまでには個人差がありますが、一般的には数週間から数ヶ月かかることが多いです。
初めて補聴器を装着すると、音が非常に鮮明に聞こえるため、慣れない音や雑音に対して一時的に敏感になることがあります。この違和感は、脳が新しい音の入力に適応するまでの自然な反応です。
補聴器を使用し始めた最初の数日間は、1日数時間ずつ装着することをおすすめします。これにより、徐々に装着感と音質に慣れていくことができます。初めは静かな環境で使用し、徐々に騒がしい場所や複雑な音環境に移行すると良いでしょう。
補聴器に慣れるプロセスは一人ひとり異なるため、焦らずに段階的に進めることが重要です。家族の支えや理解も大きな助けとなりますので、積極的にサポートしてあげてください。
Q
補聴器をつけていることを知られたくないのですが
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A
補聴器には様々な種類がありますが、「ほとんど見えない」補聴器もたくさんあります。
小型の耳あな型は、耳あなの奥に入ってしまうので、よほど耳を横からまじまじと見ない限り、見えないでしょう。
また、耳にかける耳かけ型も、本体は耳の裏に隠れて目立たず、そこから出ている細いワイヤーだけが外から見える状態です。
補聴器の小型化は年々進んでいます。写真だけではイメージしづらいと思いますので、ぜひ補聴器販売店で実物を見てみてください。
Q
補聴器を購入する前に試聴はできますか?
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A
はい、補聴器の試聴は基本的に可能です。
補聴器の試聴方法は主に3つあります。
① お店での補聴器を試聴するサービス
お店で補聴器の「試聴器」をつけて、専門スタッフと一緒に試聴ができます。聞こえに合わせた調整をその場で行い、実際の使用感や聞こえを体験できます。② お店での試聴の後、レンタルする
お店で調整してもらった補聴器をそのまま数日~数週間レンタルします。プロのサポートを受けながら使ってみたい人にお勧めです。
自宅や職場など、普段の生活の中で試すことができます。
レンタル期間中もお店のサポートを受けられるので、実際に購入したときと同じような感覚で使用することができます。
※お店によってレンタルの条件や期間は異なります。③ ネットで申し込み、自宅で自分で使用してみるサービス
オンラインで申し込み、自宅に試聴用の補聴器が届いたら、自分で使ってみるサービスです。お店に行くことなく、まずは試してみたい人にお勧めです。
自宅や職場など、普段の生活の中で試すことができます。レンタル期間が終了したら、宅配便で補聴器を返却します。
自分の聞こえ方に合わせていない補聴器なので、➁よりも満足度は低めですが、補聴器を持って提携の補聴器販売店に行けば、自分の聞こえ方に合わせてもらえます。
自宅で補聴器を試してみる (kikoe-navi.jp)
Q
補聴器を使えば、以前のように聞こえるようになるのですか?
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A
補聴器は低下してしまった聴力を完全に元の状態に戻してくれる訳ではありません。
今の聴力を最大限に活かしながらより快適に聞こえるようにサポートしてくれるものです。
聴力や聞こえ方の状態には個人差があり、補聴器を使用する目的や、補聴器の効果も人それぞれです。
聴力を完全に元通りにすることはできませんが、自分の聴力や聞こえ方に合わせて調整した補聴器を使用することで、周囲とのコミュニケーションもスムーズになります。
「聞こえにくい」ことを気にせずに、趣味や仕事など、より豊かな毎日を過ごすことができます。
Q
補聴器を使うと、聴力はさらに低下しないのですか?
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A
自分の聴力や聞こえ方の状態に合わせて調整した補聴器を使用していれば、補聴器を使うことで聴力がさらに低下してしまうことはありません。
ただし、補聴器からの音が大きすぎる状態で長時間使用を続けている場合には、耳に悪影響を与えてしまい、その結果聴力の低下を引き起こす可能性があります。
そのため、補聴器は自分の聴力に合わせてしっかり調整されている必要があります。信頼できる補聴器販売店に定期的に通い、調整してもらってください。