
出所:ABC (アメリカン・ブロードキャスティング・カンパニー)
1.海外で話題のシニア版 “バチェラー” (独身男性)
海外で大旋風を巻き起こしたシニア世代の恋愛リアリティ番組 『ゴールデン・バチェラー』 。
ご覧になった方はいらっしゃいますか?
人気の恋愛リアリティ番組 『バチェラー』は、若い男女が出演しますが、こちらは「シニア版」。
歳を経てますます魅力的な男女の恋模様が描かれます。
2023年に主役のバチェラーを務めたのは、72歳の男性ジェリー・ターナー (Gerry Turner)さん。
まるで映画スターのような印象を受けますが、一般公募で選ばれた方ということですから驚きです。
「バチェラー」は、「独身男性」を意味します。
ジェリーさんは、人生の後半で新たなパートナーを見つけるため、60〜75歳の女性応募者たちと真剣に向き合う姿を見せてくれました。
若い人だけでなく、「いくつになっても恋愛は美しく情熱的で、心をときめかせるもの」 と世界に示すことで、年代を問わず多くの視聴者が勇気づけられ、大きな反響を巻き起こした番組です。
2.初代ゴールデン・バチェラーは補聴器ユーザー
『ゴールデン・バチェラー』 初代主役のジェリーさん、実はバチェラー史上初の補聴器ユーザーでした。
テレビ画面に映る彼の耳には小さな銀色の補聴器が。
その姿は多くの視聴者の目に留まりました。
ジェリーさん本人も「年を重ねれば聞こえが悪くなるのは当たり前で、恥ずかしいことなんて何もないんだ」と語り、補聴器を隠さず堂々と見せることが大切だと強調しています。
実際、彼は「人に補聴器を気付かれても全然構わないし、必要なものだから喜んで見せている」 とまで公言しています。
番組の中では、ジェリーさんと女性参加者が補聴器をきっかけに心を通わせる微笑ましいシーンもありました。
64歳の女性レズリーさんはデート中に髪をかき上げ、自分も補聴器を使っていることを明かしたのです。
そして、「もし甘い言葉を耳元でささやいてくれるなら、ちゃんと聞こえますよ」 と、ユーモアたっぷりに囁きました。
ジェリーさんはこの瞬間にとても心を打たれ、「彼女の優しさやあたたかみが感じられて嬉しかった」 と感想を述べています。
お互いに、補聴器をしていてもポジティブに受け止め合える二人の姿は、観ているこちらまで幸せな気持ちになります。
レズリーさんが、自身も補聴器装用者だと打ち明ける場面は、動画でも公開されています!
出所:ABC(アメリカン・ブロードキャスティング・カンパニー)
3.補聴器が紡ぐ前向きなシニアライフ
ジェリーさんの活躍により、補聴器はもはや 「年寄りくさいもの」 ではなくおしゃれで前向きな生活の相棒だというイメージが広がりました。
2024年の聴覚ヘルスケアに関するTop-10ストーリーとトレンドを紹介した海外サイトでは、「『ゴールデン・バチェラー』 は補聴器をコミュニケーション改善の道具というだけでなく、人をセクシーに見せるアイテムとして位置付けた」 と評価されています。
補聴器が人生を輝かせる必須アクセサリーだなんて、なんだかわくわくしませんか?!
一方で、聞こえに不安がある状態が、コミュニケーションの支障を引き起こすこともあります。
海外で実施された19万人以上のデータからのメタ分析結果によると、加齢性難聴は社会的孤立のリスクを約19%高める*という結果も出ています。
聞こえの質の問題は、本人だけではなく、周囲の大切な人にも影響を及ぼしかねません。
だからこそ、聞こえ、つまり言葉によるコミュニケーションをサポートすることは、家族や恋人との絆を守ることにもつながるといえます。
* 引用元:中高年における難聴と社会統合との関連性:系統的レビューとメタアナリシス
4.聞こえを大切に、人生をもっと前向きに
『ゴールデン・バチェラー』 は、リアリティ番組としてのバラエティ要素には留まらず、シニア世代が年齢を言い訳にせず新たな恋に踏み出す姿を見せてくれました。
そしてその陰には、しっかり「聞こえ」を支える補聴器の存在がありました。
番組の人気を受けて、2025年9月に 『ゴールデン・バチェラー シーズン2』 の放送が始まります!*
シニアの恋愛がこんなにも注目される時代、日本のシニアの皆さんも人生にどんどん前向きになってみませんか?
もちろん、恋愛に限らず趣味や家族との時間など、充実したシニアライフを送るためには「聞こえ」はとても重要です。
大事な場面で「え、何?」と聞き返すことが増えたり、周囲に合わせて聞こえているフリをしている自分に気が付いたりした時は、ぜひ一度、聞こえのチェックをしてみてください。
聞こえをサポートする選択肢の1つである補聴器は近年とても進化し、おしゃれなものが増え、スマートフォンなどと接続することもできるようになりました。
音質も違和感が少なくなり、充電式などの扱いやすいものが増えていますよ。
聞こえの不安が解消すれば、会話や外出も今まで以上に楽しくなるのではないでしょうか?
人生100年時代、シニア世代だからこそ味わえる深い愛情や豊かな日々を、聞こえの面からも大切にしていきたいものです。
いつまでも自分らしく、そして若々しい心で過ごしていきましょう!
* 2025年9月時点の情報です。
参考・引用
Sorenson : ゴールデン・バチェラー、補聴器で出演者との絆を深める (The Golden Bachelor” Bonds with Contestant Over Hearing Aids)