
最近聞こえづらくなってきた。仕事や家族との会話で聞き返しが多くなってきている。
補聴器の必要性を感じているけれど、どのように選べば良いかわからない。誰かお勧めの補聴器を教えて!
例えば車を購入するとき、どのように選びますか?
家族で乗るミニバンなのか、買い物用の軽自動車なのか、仕事で使う軽トラックなのか、趣味で乗りたいスポーツカーなのか。
誰が、どんな目的で乗るのかによって、車種の選択は変わってきますよね?
補聴器も同じです。どのような人が、どのような目的で補聴器を使いたいと思っているかで、選択する器種が変わってきます。
この記事では、5人のモデルに登場してもらい、その人におすすめの補聴器をご紹介します。
この記事を参考に、補聴器販売店で専門家に相談し、ご自身に最適な補聴器を選んでみてください。
目次
1 生活スタイル別におすすめ補聴器を紹介!
さあ、5人のモデルに登場してもらいます。それぞれにお勧めの補聴器はどれでしょうか。
あなたはどの人に似ていますか?クリックして、おすすめの補聴器を確認してください。
- アクティブシニア(男性)72歳、屋外での活動が多い
- アクティブシニア(女性)68歳、ファッションへのこだわりあり
- 現役ビジネスマン(男性)55歳、会議や打ち合わせが多い
- 自宅にいることが多い(男性)75歳、自宅でテレビを楽しみたい
- 親の聴力低下が心配、親に補聴器を紹介したい
1. アクティブシニア(男性)の場合
おすすめ補聴器:Signia Active IX
メーカー希望小売価格:オープンプライス
ゴルフや友人との集まりなどアクティブに活動する田中さんにおすすめの補聴器は、Signia Active IX(シグニア アクティブ アイエックス)。
小型のワイヤレスイヤホンのような見た目で、これが補聴器?と思わず疑ってしまうほど。
友人に思わず自慢したくなるようなデザインです。
補聴器の頭脳であるプロセッサーが2つ搭載されていて、人の声と環境音を別々に処理してくれるから、外出時も楽に聞き取ることができます。
充電ケースはポケットに収まるコンパクトサイズで、持ち運びもストレスになりません。
外出先で補聴器を取り外すときにもサッとしまえて安心です。
Signia Active IX 特徴
- 補聴器に見えないイヤフォン型補聴器
- 友人に自慢したくなるようなスタイリッシュなデザイン
- Bluetooth搭載で、ハンズフリー通話や音源ストリーミング機能が利用可能
- 言葉と環境音を別々に処理、楽に聞き取れる
- 風雑音も抑制してくれるからゴルフのときも快適
イヤホン型補聴器について詳しくはこちらから
イヤホン型補聴器は初めての方におすすめ 3つの理由とメリットを紹介
2. アクティブシニア(女性)の場合
おすすめ補聴器:WIDEX SmartRIC R D 220
メーカー希望小売価格:両耳 453,000円
ヨガや社交ダンスなど体を動かすことが好きな山本さんにお勧めの補聴器は、WIDEX SmartRIC R D 220(ワイデックス スマートリック アール ディー 220)。
カラーバリエーションが豊富なので、好きな色を選ぶのも楽しみのひとつに。
お気に入りの色のアイテムを毎日身につけることができることも、嬉しいポイントです。
補聴器には見えないファッショナブルな見た目も、この器種の特長。
耳の後ろに隠れて、他の人からは見えにくいのですが、あえて友達に見せて自慢したくなるかもしれません。
L字型の形状は、耳の形にフィットして安定感があり、装用していることを忘れてしまうほどの軽さです。
ヨガや社交ダンスでも外れる心配がなく、邪魔にもならず、先生の声もしっかり聞き取りやすくしてくれます。
充電式でポータブル充電器を活用すれば1週間電池が持つので、旅行などにもACアダプターを持ち歩く必要がありません。
とにかくおしゃれに、スマートに、楽しく補聴器を使うことができます。
WIDEX Smart RIC 特徴
3. 現役で働いている50代男性の場合
おすすめ補聴器:WIDEX MOMENT CIC 330
メーカー希望小売価格:両耳 710,000円
現役でお仕事をされており、会議や商談などで聞き逃せない会話も多い鈴木さんにお勧めの補聴器は、WIDEX MOMENT CIC 330(ワイデックス モーメント シーアイシー 330)。
超小型オーダーメイド補聴器で、装用していることが周りから気が付かれないほど。
小型でありながら多彩な機能を搭載していて、様々な環境で聞き取りをサポートしてくれます。
スマートフォンに無料のアプリを入れれば、補聴器のリモコンに早変わり。人前でもさりげなく音量の調節ができます。
WIDEX MOMENT CIC 330 特徴
4. 主に自宅で使いたい70代男性
おすすめ補聴器:Signia Pure 312 1X
メーカー希望小売価格:両耳 260,000円
自宅での家族との会話やテレビ視聴を中心に補聴器を使用したい佐藤さんにお勧めの補聴器は、Signia Pure 312 1X(シグニア ピュア 312 1エックス)。
エントリーモデルながら雑音抑制やハウリング抑制など基本機能を搭載しており、自宅での使用やちょっとした外出などであれば十分対応できる器種です。
この器種は、佐藤さんが毎日楽しむ「テレビ視聴」にもピッタリです。
別売りのテレビ用送信機*をテレビにつなぎ、その送信機と補聴器をBluetooth接続すると、テレビの音が直接補聴器にデータ送信されてきます。
普段はテレビのスピーカーが出した音が、空気中を伝って補聴器に届き、補聴器が佐藤さんに届けるので、音がゆがんだり周囲の雑音が気になったりしますが、この方法を使えばクリアな音質で楽しむことができます。
もちろん、テレビから出る音はそのままです。テレビから出ている音は家族向けの音量で、佐藤さんは補聴器から佐藤さん向けの音量で聞くことができます。
家族との団らんの時間も増えそうですね。
*ストリームラインTV 33,880円(税込)
Signia Pure 312 1X 特徴
5. 親に補聴器を使って欲しい40代女性
おすすめ補聴器:WIDEX MOMENT RIC 312 Dをサブスクリプションで
スタンダードコース 月額3,600円
お父さんに補聴器を使ってもらいたいと考えている中村さんへのお勧めは、WIDEX MOMENT RIC 312 D(ワイデックス モーメント リック 312 ディー)。
小型で目立ちづらく、取り扱いもシンプルなので、初めての補聴器に最適です。
また、中村さんはお父さんが補聴器を使い続けられるか不安で、予算に限りがあるとのこと。
それなら、いきなり補聴器を購入するのではなく、月額定額のサブスクリプションサービスを利用するのがお勧めです。
補聴器購入時の初期投資がなく、月額3600円から使い続けられ、満足できなければ無料で解約もできるので、安心して補聴器を始めることができます。
WIDEX 耳より定額プラン 特徴
- 高性能補聴器を月額3,600円から使い続けられる定額サブスクリプションサービス
- 初期投資が不要のため気軽に補聴器を始められる
- 満足できなければ無料で解約ができる
- 補聴器の専門家がいつでもサポート
ここでお勧めしたのは、あくまでも一例です。どの人にも、他にもお勧めしたい器種がたくさんあります!
では、実際に購入する時は、どの補聴器を選べばよいのでしょうか?
2 自分にピッタリの補聴器を探す方法
5人のモデルは、もちろん架空の人物です。補聴器を検討している人として代表的な例として挙げましたが、あなたはこのうちの誰とも違っていると思います。
この世に一人しかいないあなたにお勧めの補聴器は、補聴器のプロである補聴器販売店のスタッフが紹介してくれます。
この記事では詳しくご紹介しませんでしたが、補聴器を選ぶには「聴力、耳の形、手術歴の有無、家族構成、生活スタイル、手先の器用さ」などなど、かなり複雑な要素を検討しなければなりません。
「この器種が気に入ったから、この器種を使おう」とはいかない場合もあるのです。
この記事でお気に入りの器種が見つかったら、補聴器販売店でスタッフにその器種の名前を伝えてください。どこが気に入ったかも伝えると良いでしょう。
その器種をあなたにお勧めできるかを、スタッフが判断してくれます。
もしその器種がダメでも、あなたのお気に入りポイントから似たような器種を探してくれるかもしれません。
スタッフとしっかりコミュニケーションを取って、あなたにピッタリの補聴器を見つけてください。
おすすめ補聴器 よくある質問
Q おすすめの補聴器メーカーはありますか?
世界6大メーカーとよばれるメーカーがあり、この6社で世界中の補聴器シェアの9割を占めるとされています。
世界6大メーカー:オーティコン、シグニア、スターキー、フォナック、リサウンド、ワイデックス
最先端技術の塊である補聴器は、開発に莫大なコストがかかります。ここに挙げたメーカーであれば、あなたにとって必要な機能が搭載された製品を選択することができるでしょう。
Q 補聴器購入に補助金はありますか?
次の補助金制度があります。「身体障害者総合支援法による補聴器支給」「地方自治体の補聴器助成金制度」
また補助金ではありませんが、補聴器購入費用で医療費控除を受けることもできます。
補聴器の補助金について詳しくはこちらから
補聴器の相場ってどれくらい?おトクな買い方から自分に合った補聴器選びまで徹底解説!
Q 補聴器と集音器の違いは何ですか?
補聴器は難聴者のために開発された「医療機器」で、難聴者をサポートするための機能が搭載されています。
集音器は難聴者向けの専門機器ではなく、家電に分類されます。「特定の状況や軽度な音の聞き取りづらさを補助する装置」として、日常生活や趣味、特殊用途で幅広く活用されることを目的として開発されています。
補聴器と集音器の違いについて詳しくはこちらから
補聴器と集音器の違いとは おすすめの人・購入時のポイントも紹介
Q プレゼントにおすすめの補聴器はありますか?
誰かに補聴器をプレゼントしたい場合、「買ってきたものをあげる」のではなく、「ご本人と一緒に買いに行く」ことをお勧めします。
補聴器販売店に一緒に行って、一緒に説明を聞き、一緒に選んで、支払いを負担する、という方法です。
これまで説明してきたとおり、補聴器は様々な条件のもとにその人に合ったものを選択する必要があるからです。
一緒にお店に行くことも、プレゼントのうちになると思います。
注意する点としては、ご本人の補聴器装用の意向です。ご本人が補聴器を使う意思がない場合、プレゼントしてあげても装用しない、ということが往々にしてあります。
もし使い続けられるか不安な場合は、月々定額支払いの補聴器サブスクリプションサービスもありますので検討してみてください。